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遅咲きの挑戦者、Katsu──その音色が語る物語
 

Katsuがピアノと出会ったのは19歳のとき。留学を夢見て英会話塾に通っていた彼は、偶然そこに置かれていたピアノに心惹かれる。新しい趣味を模索していた彼にとって、それは人生を変える一歩となった。指先で鍵盤を叩くたびに広がる音楽の世界に没頭し、夢中で練習に明け暮れる日々。その情熱が、音楽を単なる趣味から生涯の追求へと変えた。

大学でスポーツ科学を専攻していたKatsuは、小学校で野球、中学・高校でバレーボールに打ち込むなど、スポーツと共に生きてきた。しかし、ピアノとの出会いが、彼の新たな表現の場を切り拓くことに。やがて作曲にも取り組み始めた彼は、自らの音楽で何かを伝えたいという想いを抱くようになる。

 

2年後、念願のニューヨーク留学を実現したKatsuは、大学で学びながら街のあらゆる場所で演奏のチャンスを掴む。人々を魅了する音楽だけでなく、MCとして場を盛り上げる技術も磨き、異国の地で多くの人々と交流を深めていった。日本では「ピアノは幼少期から始めないと無理」と言われることもあったが、アメリカで出会った自由で寛容な文化は、彼に大きな励みを与えた。そして、4年間の留学生活の集大成として、オリジナルアルバム『MOON』をリリースした。

 

帰国後も挑戦は止まらない。「世界中を旅しながら演奏したい」という夢を胸にオーストラリアへ渡り、シドニーやメルボルンで演奏活動を続けた。しかし、世界的パンデミックの影響で急遽帰国することに。それでもKatsuは新たなフィールドを開拓。スマートフォン一つで始められるライブ配信に挑戦し、その出会いに感謝しながら日本全国での演奏活動をスタートさせた。

 

現在、Katsuは音楽家としての活動だけでなく、奈良県大和郡山市の教育委員会後援イベントで講師を務めるなど講演家としても活躍。不登校等支援のためのボランティア団体にも役員として関与している。また、オランダ発祥の新スポーツ「YOU.FO」の日本代表としても活動し、日本での競技普及のために協会も設立。スポーツを通じた新たな挑戦も続けている。

 

音楽、スポーツ、そして人との繋がり──Katsuの紡ぐ物語は、聴く人の心に深く響く。遅咲きの才能が奏でるその音色を、ぜひ体感してほしい。

Katsu interview Japanese with English Subtitle
Katsu 滝澤克明

Katsu interview Japanese with English Subtitle

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